Phase用レリーズ

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Phaseデジタルバック用レリーズ

2006.07.26


CRW_5677-1_1.jpgPhaseOne社のデジタルバックは、4x5などで使う場合、一度シャッターを押しデジタルバックをスリープ状態からWakeUpさせてやる必要があります。ハッセルなどで使う場合はシャッターボタンをおすとボディー側からフィルムバック側へ突起が出てそれがスリープを解除しますので、普通にシャッターボタンをおせば撮影できます。一瞬にしてスリープが解除されるのでなんの違和感もありません。4x5の場合はこのスリープ解除をシャッターを一度押すか、デジタルバックにスリープ解除ボタンを接続してそれを一度押してスリープを解除し、それからシャッターを押す、という手順になります。しかし、よくスリープ解除ボタンを押すのを忘れてシャッターを押したのにいつまでたっても画像が来ない、なんていらいらすることがあります。市販のPhase用レリーズは一度おすとスリープ解除をして次にシャッタが落ちる、というように便利にできていますが大変高価(数万円します)です。そこで自作してみました。



CRW_5682-1.jpgケースはFRISKです。構造は簡単です。ダブルレリーズ(片側の端子が電気式のもの)を押すとまずスイッチが入り、トランジスターからの信号でリレーがonになりデジタルバックへつながる端子がショートしスリープ解除されます。そのままだとエラーになってしまうので、コンデンサーにたまった電気が放電されるとリレーが解除されるという仕組みです。リレーがオフになる時間はコンデンサーの容量で決めます。結構微妙で、レリーズを押すタイミングも一気に押さずにゆっくり押すというコツがいりますが、レリーズを買っても数千円、持っていれば数百円でできてしまいます。これのお陰でスリープ解除を忘れることは無くなりました。特にタイリングをする時には助かります。